彫刻の仕事には際限がない。
粘土はいくらつけてもまだつけ足りない。
石はいくら彫ってもまだ彫り足りない。
終わりのない仕事だ。
しかし空に満月が輝かないということがないように、必ず形の満ちる時は来るだろう。
それは先人たちの偉大な彫刻を見れば明らかだ。
ミケランジェロ、ロダン、ヘンリームーア、バーバラヘップワース、ブランクーシ、ギリシャや、エジプトなどの古代彫刻、、
満月のように満ち足りたフォルムに至るのは、確かに至難なことだし非常なことだ。
しかしそれが彫刻の本質でもあり、魅力でもある。
有明海に浮かぶ月 2008年制作 大理石
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