昼の砂浜
- artscape57
- 2021年5月31日
- 読了時間: 1分
更新日:2021年6月5日
無意識に作り上げた るてぃーん から
意識して自分を引きはがせば
自然と足が向かったのは
昼間の砂浜
波打ち際まで歩いていくと
波の音が
疲れた体にしみこんできた
水のバイブレーションが
僕の存在と溶け合う
ふと 水平線が目の高さにある事に 気づくと
巨大な雲が
青い空に浮かんでいるのを知った
この水の中には
たくさんの生き物がうごめいている
そう思ったとき
大きな魚がたて続けに目の前で跳ねた
あれはボラだな
以前、釣り好きの友達が教えてくれた
しばらくの間 水面は静かだった
ボラだな ボラだな
と心の中で繰り返すと
小さなボラが
何度かかわいく跳ねた
砂浜には
半透明のまんまるの
クラゲがいくつも打ち上げられている
半透明のまんまるのクラゲは
水玉の様に見えた
2021/5/31

白昼夢 2015 アラバスター
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