Will of Earth
Takagi Mental Hospital 2001
Takagi Mental Hospital has a small facility for transitioning patients that is in the forest. Called "Forest Wing," it opened in March of 2001.Forest Wing is surrounded by ceder woods and an immense Japanese green tea field, a very beautiful setting.
When the client commissioned sculpture for this facility, I chose to make a site specific group of sculptures in front of the building. My feeling is that these create a small cosmos. The space is a 162m2 in the front "yard" of the building. Five pieces of white granite sculpture were installed to create a view that takes in the forest, the tea fields and Mt Mayuyama and Mt Unzen in the distance, as well.
Some of the stones are rough boulders, carved and chiseled, and some areas are smoothed and polished. I wanted to add a warm human touch to the sculpture.
At the edge of the tea field another sculpture was commissioned.The patients of Forest Wing work in the tea fields everyday. During their workday water flows gently over the sculpture creating the calming sound of a small stream.
高城病院 森のウイング
大地の意思
医療法人高城病院の入所型授産施設“森のウイング”は、2001年3月にオープンしました。雲仙普賢岳と眉山を南方にのぞむ建物の玄関まえ約160平方メートルの敷地に合計約10トンの石の彫刻を配置しています。
前方にそびえるふたつの山が空をはさむような形で広大な遠景をつくりだしていて、その中に見渡す限りお茶畑が広がっています。建物の背面は杉木立になっており全体として緑豊かな美しい環境になっています。
ヨーロッパのロッジ風の建築は明確に周りの豊かな自然を生かした景観づくりを意識して設計されています。
日本人が伝統的に、より自然を楽しむためにとった様式として庭の仕事がありました。この計画では彫刻の役割として、第一に土地のもつポテンシャルをさらに引き出すことを目標にしています。つまり彫刻をそこに置くことによってまわりの風景をもっと意識できる形態を考えました。
公共の場において彫刻作品を制作する場合“その地域や人のことを念頭においた環境造り”という考え方があります。自分の主観的な作品をただそこに置くだけでなく、その場の独自性を呼吸し、自分のファクターをとおしながらも、そこにしかない、馴染みのある空間を創り出してゆくことです。この計画地の持つ豊かで美しい自然環境の中においては、シンボリックなものよりもむしろ建物と自然と一体となった、小宇宙を創り出すようにしました。
依頼者の高城病院は南高島原方面のメンタルケアのエキスパートとして指導にあたっています。ただ一つの注文として医院長先生からフレンドリーな雰囲気にしてほしいということがありました。
もともと石という素材は扱いようによってはやわらかくて、ぬくもりのある表現ができます。石に一のみ一のみ入れながらそのような人間味あるあたたかさを出すように努めました。